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Special Interview Vol.1スペシャルインタビュー

 

下辻先生が今までに着付をされた方にインタビューしていくスペシャル企画。

記念すべき第1回目は、なんと歌手の未唯mieさんにお越しいただきました!

2013年新春のライブにて下辻先生と出会ったそうですが、
一緒にお仕事をされた時の感想など、興味深いお話をたくさん聞かせていただきました。

 

-初めて一緒にお仕事をされた経緯が、突然だったと伺いましたが…

 

下辻先生(以下、下辻) たまたまお正月のイベントの時にね。

 

未唯mieさん(以下、未唯mie) "Pink Lady Night"という、邦楽が入った和なアレンジでのピンクレディー楽曲を聴かせるライブの作品がありまして。楽器は世界各国のものが入っているので、ミュージシャンを含めてお着物などのトラディショナルな衣裳を着てステージに立つという感じなんですね。その"Pink Lady Night"も今年で4回目だし、ここはもう一つグレードアップしたいという思いがありまして!それで桂由美先生のところに相談にいったところ、下辻先生をご紹介頂いて。

 

下辻 桂先生のところの着物は雑誌やショーのバックも含めて私が全部やっているので、どうですかねとお話が来たの。

 

未唯mie その"Pink Lady Night"っていうのが、東京公演vs大阪公演といった構成になっていまして。大阪では衣裳を含めてヘアメイク世界チャンピオンの七條慶紀先生が担当するので、東京も負けられないね、と(笑)

 

新春"Pink Lady Night"東京 VS 大阪の様子(未唯mieさん公式WEBサイトより)

 

-準備が相当大変そうですね。

 

下辻 未唯mieさんは踊りますからね。それも色っぽくだから。私の方の準備と言ったら「歌いやすくて着崩れしない」っていうことがメインにくるのね。だからそれでどうしたらいいんだろうって。希望通りいったかは分かりませんけどね(笑)

 

未唯mie 素晴らしかったです!驚きました!

 

 

-今までと違った感じはありましたか?

 

未唯mie 同じ作品をその前に3回やっているわけですけれど、お着物といえども普通の着方はしたくないんですよ。ロックなアレンジにもなるわけだから、着物がドレスに見えたり、ガッと動いてもいいような雰囲気をつくりたいわけです。でも着物だから苦しいのはしょうがないのかな、動き回るから多少崩れたりするのはしょうがないのかなって思ってたところ…下辻先生に着せて頂いたら…もう!苦しくないし、あれだけ動いて着崩れない!

 

下辻 それが心配でしたよね、こんなに(襟元を)開けてるから!

 

未唯mie そう!こんなちょっと(肩に)ひっかけてるだけですからね!それで崩れないっていうのは驚きですね。今迄のはどうしてもここまで落ちてきてしまったりとかしたんですけれども。

 

-着付の仕方を変えているとか?

 

下辻 私としては普通に着せてるつもりなんだけどね。例えばGACKTさんの舞台「眠狂四郎 無頼控」の着付を担当したりとか、今までにもいろんな舞台をやってるので、一番苦しくない方法はどんなものかなって考えて。前の日はなかなか眠れないぐらい緊張します。

 

未唯mie 脚をあげたときに見えるような見えないようなギリギリのところをお願いしているので(笑)

 

下辻 ブーツを履いて脚をあげて、黒いレースをぎりぎり見せる、という感じで。

 

未唯mie お着物の合わせをスリットに見せたいの。脚をあげるとパーンッと脚が見えて、立つとすっと閉じるようなね。そんな難題をいくつも投げかけるわけですよ(笑)それをもう、見事に!

 

下辻 考えるまではこっちも心配なんだけど、その過程が終わった時に「やったぜ」みたいなものが、もう次の舞台、次の舞台って。ショーの中心の方もそうだけど、私たち裏方としてもその「やったぜ」っていう気持ちが次のステップに繋がるのよね。 やみつきになるというか。

 

未唯mie 私は大抵、どんな方にもぎりぎりの線で希望をお願いすることが多いんですね。下辻先生が一番果敢に、その希望を言った通りにできるようにって挑んでくださって。一番理想的な形にしてくださいました。

 

下辻 ありがとうございます(笑)

 

 

-何回も打ち合わせをしながら仕上げていくのですか?

 

下辻 一回衣装合わせの時に会って、その後本番だったかしら?一番最初に決めたのと、次に私が行って大体に着せてこんな感じ、こんな感じってだけで方向性だけ決めて。もちろんリハーサルはしますけれども、あとはじゃあ本番でという感じで。

 

未唯mie 希望は事前に伝えてありましたから、即興というよりは先生が何日かかけてイメージをふくらませて、もしかしたらなにかこう色々秘策を…。

 

下辻 そう、黒いレースを自然にね、わざとらしく見えないようにするにはどうしたらいいだろうってみたいなね。着物もこう裏返っているので、そこのところをぎりぎりまで脚を上げて邪魔にならないようにとか、それは身体に合わせながら当日に中のレースを切ったり貼ったり。脚を上げた時に色っぽさも残しながら隠れるところは隠して…。

 

-未唯mieさんは普段から着物を着られるんですか?

 

未唯mie ほとんどないんですけど、私は肩幅が広いので(着物が)似合わないかなと思ってたんですね。それが京都の太秦でいろんな役で着せてもらって。時代劇なので訪問着などとは違うんですけれども、それでなんだか着物も面白いかなと。

 

下辻 似合いますよ、すごく。

 

未唯mie そうですか?

 

下辻 それはもう、いかり肩をいかり肩に見せないように着せればいいことだから(笑)

 

未唯mie 着せてくださる方によっては、いかり肩にならないようにってここ(肩)にたくさんあんこを入れてくれるんですけれど、そうすると余計にマッチョな感じになっちゃう。だから一口で仰ってもやっぱり違うんですよね。それから私も、ちょっとこう着流し風なお着物を買ってなんかして、自分で着たりすることもありますね。たまーにですけれども。

 

下辻 そういう時は自分の体にフィットすればいいんですよ。歌なら役柄に合ったものになるけど、ざっくばらんに着る時は気にしないで普通に着た方が合うんですよね。かっちり着せすぎない方がね。

 

未唯mie 中途半端にきちんと着ようとすると逆に着物のルールに外れちゃうので、もうそこは関係なくね。

 

 

-下辻先生はショーでいろんな方の着付をされているから経験が豊富なのでしょうか

 

未唯mie そこはもう、百戦錬磨だと思いますよ。

 

下辻 私は歌手のこまどり姉妹さんから着付からこの世界に入っていますから。昔は付き人って言ったんだけど、そのときに初めて美容師の人がヘアメイク、着付についたっていうので週刊誌にいっぱい書かれたくらい珍しかった。基本形っていうよりは、いかに楽に歌えるようにって方面から入っているのね。

 

未唯mie だからすごく頭も柔らかいですよね。

 

下辻 婚礼とか絶対にルールを守らなきゃいけない場面ではしっかり着せるし、その場に合わせて着付けていくっていう方がいいのかなって。

 

未唯mie すごく発想も面白いし、こんな風にしたいって言うと、「じゃあこんな風にどう?」ってアイデアがどんどん出てくる。「あ、そう来るんだったらこんなことできます?」って(笑)ほんとにどんどん面白い方向に進んでく。

 

-今後一緒にやってみたいお仕事などがあれば教えてください!

 

未唯mie そうですね、舞台でもやってみたいですね。和装するような舞台の話なんか来たらいいなあと。

 

下辻 海外とか一緒に行っちゃう?(笑)

 

未唯mie "Pink Lady Night"みたいな着物を着るようなものなら、海外の人にもぜひ見せてあげたいなって。でも嬉しいですよね。女性の先輩がこう、元気で綺麗ではつらつとお仕事されていると。私も頑張らなきゃって。

 

下辻 やっぱり仕事しているのは楽しいよね。しんどいけど、楽しいなって思う。多分3日仕事が無かったら、私まいっちゃうと思うわ。お正月3日、休んでいるのが結構きついから、元旦から仕事行っちゃうもの。

 

未唯mie すごい!私はちょっとくらいはお休みしたいと思っちゃう(笑)先生は深い愛情がおありだからか、一緒にいるとすごく元気をもらえるし、安心するっていう感じ。これからも甘えさせてもらおうかな(笑)

 

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